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導入事例

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京 株式会社 様

全国の高速道路の保全情報を携帯電話+ASPで一元管理

東名高速や中央道といった主要道路の保全管理を36年にわたって支え、安全・快適・定時性を提供し続ける中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社。

路面舗装の精密計測や、橋梁・トンネルの保全、環境対策など多岐に及ぶ事業を展開し、常に先端的な技術を取り入れることで社会への貢献を目指している。

緊急報告支援システム(ERSS)は、運用開始から6年、既に全国100拠点以上の高速道路管理事務所にて活用されている、携帯電話を利用した道路保全管理システム。現場へ受け入れられるシステムがどのような視点で検討され、構築されたのか。

現場の課題は待ったなし、携帯電話という未開拓の領域への挑戦

当時(6年前)は、高速道路の保全管理業務の改善に関して社内で盛んに議論されており、現場の課題に対応すべくシステムの提案を検討しておりました。

ちょうどその頃、アカサカテックさんより、「携帯電話技術とWeb技術を組み合わせた報告システム」の提案を受けました。非常に先進的で興味を抱きましたが、当時まだ携帯電話を現在のようにデータキャプチャーとして使用するなどの事例が乏しく、果たして技術的に実現可能なのか、何より通信コストが高いのではないか、といった心配が沢山ありました。

アカサカテックさんは、旧東エン株式会社時代より、高速道路建設の為の「情報化施工」プロジェクトを始め、様々な共同研究を行うなどお互いをよく知り合う間柄であり、過去の実績も踏まえ、共同で検討をはじめてみることになりました。

現場の課題

  • 現地の情報は電話や無線によるものが多く、口頭による報告は正確な状況把握に苦慮するとともに2次的な関係者への伝達が難しい。
  • 高速道路路面のポットホール(道路面の穴)や事故等の緊急事象など関係者の所在探し、情報を伝達するまでに時間を要するため迅速な対応が難しい。
  • 道路の損傷や事故情報などは現地での写真撮影やメモにより記録し、事務所に戻ってからシステムに入力するため時間がかかり労力が大きい。
  • 携帯電話の写メールによる写真送信は、後に位置がわからなくなり、又、多くの写真がパソコン内に蓄積し整理が面倒で労力が大きい。
  • 現場の管理者の居場所がわからないため、初期の状況把握を行うために直近の管理者(関係者)を派遣できない。

情報共有により事故処理までの時間が短縮、波及効果も

現在はNEXCO 3社殿(中日本高速道路会社、西日本高速道路会社、東日本高速道路会社)で運用が開始され、300台以上の端末が導入されており、その有用性は認められております。

日常点検だけに留まらず、道路巡回作業の調書作成、詳細点検業務、災害報告、雪氷薬剤散布・除雪、交通事故報告など様々な用途で活用されており、今後他業務へも応用が検討されております。

図1. ERSSシステム概要 [拡大図]

導入による主なメリット

  • 中日本グループ内での情報共有により、関係者間の業務連携が可能になり問題事象対応の迅速性が向上した。
  • 写真、位置図、現場状況の内容の3つの情報がリアルタイムに把握可能で、精度の高い現場状況把握が可能となり正確な判断の支援に効果的である。
  • 位置情報(Kp)と道路諸元(路線名、IC,構造物名)は写真撮影時のGPSによる公共座標から自動的に入力されるため非常に効率的になった。
  • 管理員の所在をパソコンから常に把握できるため、問題上に対して直近の管理員(関係者)を向かわせ初期の状況報告を実施するなど速やかな現場状況の把握が可能となった。
  • 写真、位置図、現場状況の内容の3つの情報を取りまとめた「損傷報告」や複数の写真をとりまとめる「アルバム機能」等EXCEL出力により上層部への報告、関係者間の情報共有が即時実施可能となり業務処理が効率的である。
  • データを現場(水際)で取得したデータをERSSから直接基幹システムであるRIMS(Road maintenance Information Management System,道路保全情報システム)に取り込むことが可能で効率化(確実性と省力化)が可能となった。

今後はより業務に専門特化したシステムへ

現在は位置情報(Kp)及び路線名等の道路諸元の項目の他、道路構造物点検を目的とした道路損傷項目が入力可能であるが、他の高速道路の保全管理業務において多く応用利用されている実態があり、それらの業務モデルに対応する報告項目の追加及び連携する基幹システムへの対応を検討したいと考えています。

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社は、携帯電話とASPという未知な技術に挑戦し、過去の経験と現場への対応力を武器にシステムを成功へと導いた。 現状に満足せず、現場の意見を生かせる新技術を探求し、安全・快適な走行空間を提供することで、お客様と社会に貢献できるようチャレンジを続けています。

※ ERSSシステムの詳細については、(財)高速道路調査会 EXTEC ERSS紹介記事をご参照ください。

お客様プロフィール

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京 株式会社
代表取締役社長 風間 匡
従業員数 590名 (2008年9月現在)
事業内容
  • 高速道路、一般道路、関連施設の計画、調査、設計、工事、試験、作業の業務
  • 前号の道路及び施設の維持管理、施工管理等に関する業務
  • 第1号に揚げる道路における売店の経営その他サービス業務
  • 建物並びに建物の付帯、関連施設の設計、工事、管理に関する業務
  • 道路並びに道路の付帯、関連施設で使用する橋梁、舗装、緑化照明、通信トンネル諸設備等の資機材及び電光標示板、道路標識、防護柵等の道路保安品並びに作業用機材の開発、製造仕入れ及び販売に関する業務
  • 総合リース業
  • コンピュータ情報処理サービス並びに情報処理データ、ソフトウェア及び情報処理機器の開発、販売、リース、レンタルに関する業務。
  • 警備業法に基づく警備業務
  • 労働者派遣事業
  • 上記の業務に関連する業務
システム開発・提案、承ります

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