活用事例
『EagleEye』で箱根山火山活動をモニタリング
警戒区域の地形変化を24時間365日計測
箱根山火山活動による地形変化のモニタリングに、弊社製品『EagleEye( イーグルアイ )』が使用されています。現地調査の様子や設置例とともに、クラウド型変位計測システムEagleEyeについて簡単にご紹介します。
- 建設業向け
火山活動が活発化
平成27年5月。箱根大涌谷での火山活動が活発化し、その周辺が立入禁止や通行規制など、警戒区域として設定されました。この火山活動による地形変化をモニタリングするため、24時間高精度な位置変位計測ができるEagleEyeが採用されました。
工事の概要
現地調査として、事前に電源供給の方法やアンテナ設置箇所の調整を行います。
今回の箱根大涌谷の現場では、子機の設置ポイント付近に電源がなく、無線ユニットへの電源供給方法がネックになりましたが、見晴らしのいい場所に設置できたことでソーラーパネルで電源が賄え、追加で電気敷設工事をせずに設置が行えました。
システムの概要
大涌谷内の9箇所に子機(観測局)が設置され、24時間365日、GNSSによる位置情報の変位がモニタリングできるようになりました。データは15分毎にグラフに表示され(通常は一時間毎)、離れた場所からもオンタイムで、その情報を確認できます。
今回使用された製品
製品紹介
EagleEye(イーグルアイ)は、GNSS受信機を用いた変位計測システムです。トンネル掘削時の地山の挙動や、道路やダムののり面、工事現場における山留めや土留めなどの変位を長期的に監視します。計画した観測点に単管などでGNSSを設置し、24時間365日常時ミリオーダーの計測を行い、長期的にデータ取得をすることで変位兆候をとらえます。