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現場用タブレット導入がおすすめな理由

建設や工事などの現場向けの端末も紹介!

IoT、ICT化が進む昨今、タブレット端末は様々なシーンで用いられるようになりました。
  
今回は『現場用タブレット』に注目し、導入のメリットや注意点、建設・土木などの現場に特化した堅牢型のタブレット端末について紹介します。

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現場用タブレットの2つの活用方法


    
建設・土木などの工事現場で利用する現場用タブレットには、大きく2つの活用方法があります。
   
・タブレットPCとして活用
・マシンガイダンス(MG)に活用
   
現場ごとに必要な機能は異なるため、初めから全ての機能を使いこなす必要はありません。まずはタブレットでできることを把握し、自分達の課題や改善したい点に合わせて導入を始めましょう。この章では、建築・土木現場における以下の2種類のタブレット活用法について解説します。
  
 

タブレットPCとして活用

   
現場用タブレットは、業務用のタブレットPCとして活用することができます。
   
・メール送受信
・工事写真の撮影
・ウェブ会議
・スケジュール管理
・図面管理
・マニュアル閲覧
   
工事現場では、基本的に使用材料・搬入状況・工程などの記録をした後、PCでそれらを整理し書類化して検査の際の報告書としています。また、外構図や平面図・立面図などの図面や、標準仕様書などのマニュアルを閲覧する機会が多くあります。
   
これまでPC作業は現場事務所や会社に戻って行うほか、冊子やペーパー状のまま図面を確認するなどをしており、効率的とはいえませんでした。しかし、現場用タブレットがあればこれらの時間を削減することが可能です。
   
また現場用タブレットは、通常のタブレット端末に比べて耐水性・防塵性などに優れ、過酷な現場作業でも耐えうる堅牢性を備えています。もちろん一般的なタブレット同様、メール送受信・ウェブ会議・スケジュール管理も可能です。また、CADやBIMに適応したアプリも登場しているため、整備すればタブレット上で図面変更なども可能になります。
  
     

マシンガイダンス(MG)に活用

    
マシンガイダンス(MG)とは、既存のブルドーザーやバックホウなどの建設重機に装着し、カーナビのように現在地と目的地(設計データ)の距離をオペレータに示すことで重機操作をサポートする技術のことです。マシンガイダンス機能を備えたタブレット端末を活用することで、作業精度や作業効率を格段に向上させることが可能です。
     
操作するオペレータは必要ですが、技術や経験の差に左右されることなく均一な作業が可能になります。加えて、これまで目視で行っていた作業がなくなるため、視界の悪い環境での作業や夜間作業時にもおすすめだといえます。

建設工事や工場などの現場に現場用タブレットの導入がおすすめな理由


   
多くの業界でIT技術を使った新しい働き方が浸透してきています。しかし、建設工事や工場では、まだ従来の工法や生産スタイルを続けている企業が多く、他の業界に比べてIT技術の普及が遅れているといわれています。この章では、建設現場や工事現場でも現場用タブレットを導入することで得られるメリット2つをご紹介します。各現場が抱える課題と直結する点も多々あるかもしれません。
  
・業務の効率化につながる
・人的ミスや事故の軽減につながる
  
  

業務の効率化につながる

  
現場用タブレットを導入すれば、これまで紙面で管理してきた工程管理や、マニュアル・図面をデータ化することが可能です。そのため、寸法や施工内容を都度確認するために事務所に戻る必要はありません。急な図面変更がある場合も現地でタブレットに直接書き込み修正でき、かつオンラインで共有できます。オンライン会議ツールと併用すれば、遠隔でも作業員に具体的な指示を出すことが可能です。
  
また、プロジェクタや大画面のスクリーンを活用すれば、朝礼や昼礼時の打ち合わせも分かりやすく、かつスムーズに行えます。設備管理記録を直接タブレット上に入力することで、これまで紙面から転記していた時間も削減できるでしょう。
    
マシンガイダンスの観点では、これまでオペレータや補助員が手作業で計測作業をしながら進めていた作業時間を短縮することが可能です。TSやGNSSによる高精度なガイダンスを取り入れることで、より効率的な施工を実現し、人的コストも削減できるでしょう。
  
  

人的ミスや事故の軽減につながる

    
各スタッフにより技量や経験が異なるため、どんなに気をつけていても人的ミスは起こります。現場用タブレットを導入することで進捗管理や報告書の管理がしやすくなり、これまで目が行き届かなかった点も確認できるようになるでしょう。また、現場にいなくてもオンラインで映像を見ながら指示出しが可能なため、タイムロスなく、より正確に作業を進めることができます。
   
現場用タブレットを活用したマシンガイダンスを取り入れることでオペレータの技量差を補完でき、同時に人的ミスを軽減させることが可能です。また、警報アラート機能などで操作ミスによる事故発生を事前に抑止することも可能になります。

現場用タブレットに必要な機能と選び方のポイント


      
現場向けにタブレットを導入する場合は、価格はもちろんどのような機能があるかを比較検討することが必要です。現場用タブレットとして必要な基本的機能3つを具体的に紹介します。つい価格に目がいきがちですが、現場用タブレットならではの性能を備えた製品を選ぶことがポイントです。
   
・【堅牢性】過酷な環境でも使用できるか
・【操作性】使い勝手の良さ
・【機能性】現場での使用目的に合っているか
  
    

【堅牢性】過酷な環境でも使用できるか

   
現場用タブレットは通常のタブレットと異なり、温度変化や水濡れ、粉塵が舞うような環境での使用に耐えうるものでないといけません。導入を検討している現場の環境を精査し、導入後すぐに破損するといった事態が起こらないように十分検証しましょう。主に下記4点をクリアしていれば、一般的な施工現場の環境に耐えることができるでしょう。
 
・耐振動
・耐衝撃
・防塵
・防滴
  
長時間の重機の振動や衝撃に耐えられるか、雨天時の使用に問題はないかなどもポイントです。本体の購入に併せて専用ケースや付属ユニットなどカスタマイズすることで、接触や落下による破損等も予防できるでしょう。
   
       

【操作性】使い勝手の良さ

   
現場用タブレットは、基本的にタッチパネルでの操作が多いです。専用のペンで書き込むことも可能ですが、作業用手袋をしたままでの操作や水で濡れた手で触ることもあるでしょう。どんな状態でタッチパネルの操作が可能かを確認しておく必要があります。
  
またタッチパネルが使えない場合でも、電源・ホームボタン・ENTER・BACK などの物理キーが搭載されていれば操作し続けることが可能です。加えて、作業員の中にはタブレット端末に慣れていない方もいるかもしれません。機能はもちろん大切ですが、誰でもスムーズに操作ができる使い勝手の良さも大切なポイントだといえます。
  
  

【機能性】現場での使用目的に合っているか

    
現場によって必要なタブレットの機能は異なります。まずはどのような業務に活かしたいのかを精査し、それらが実現できる機能性を備えた機器を選びましょう。選ぶポイントとしては下記の通りです。
  
・物理ポートの有無
・内蔵バッテリーによる使用時間の長さ
・緊急時の警報音などの有無
・アプリの使用可否
・インターネット接続方法
   
特にマシンガイダンスに使用する現場用タブレットの場合、クレーンやバックホウ、高所作業車などの重機と接続させることが予想されます。特定の物理ポートしかないタブレットの場合、使用範囲が狭くなる可能性も考えられるため注意が必要です。
   
また、作業の中断が許されない工程においては、作業途中でバッテリーが切れる、接続が安定しないなどの事態を回避しなければなりません。これらは、タブレットの元々の性能に左右される点なので、慎重に確認しましょう。

現場用タブレットとしておすすめの端末【AKT『HDT320』】

 

     
現場用タブレットを取り入れたいけど、どれを選んだらいいか分からないという方も多いでしょう。AKTの『HDT320』は、マシンガイダンスでの活用に向いている端末です。SIMスロットを搭載しているためWi-Fiルータ等を介さずにデータ共有ができ、堅牢性や重機との接続性にも優れています。この章では、HDTの特徴や活用例について紹介していきます。
      
  

『HDT320』の特徴

    
HDT320はスマホ感覚で使える直感的な操作性の良さはもちろんのこと、マシンガイダンスを行う機器として充実した機能が多く備わっています。また専用アプリも開発されているため、各現場の環境に合わせた柔軟な利用が可能です。そんな『HDT320』の主な特徴は、以下の通りです。
   
【接続性】
常時接続・連続運用が前提となる外部機器とのインターフェイスには、高い信頼性が求められます。HDT320では、ねじ込み式の防水・堅牢型コネクタを採用。車輌機器との接続性の高い、CANコネクタを標準搭載しています。
  
【堅牢性】
建設土木重機や生産工場、海洋上などの厳しい環境での使用を想定した振動試験、衝撃試験、防水試験をクリアしています。
   
【操作性】
タッチ・スワイプ・フリックといったスマホ感覚の操作が可能で、屋外視認性を重視した高輝度モニタを採用しています。
   
【機能性】
2周波RTK-GNSSを2基搭載しているため、これまで複数台で処理していた大型構造物などの位置誘導、クレーン先端位置の計測も可能になります。HDT320が1台あれば様々なシーンに活用可能です。
  
   

『HDT320』の活用例

    
SmartRoller
    
HDT専用アプリの『SmartRoller クラウド型転圧管理システム』を使用すれば、締固め工や舗装工などにおいて、「どの場所を何回転圧したか」という情報を走行軌跡から面的に管理することが可能です。クラウドサーバを介した現場との迅速なやり取り、データの一元化による業務の効率化とスピードアップで、管理者・オペレータの省力化につながります。

SmartRoller クラウド型転圧管理システム:製品詳細を見る

   
 

  
HDT320は、ICT機器が標準搭載されていない重機に対して後付けで設置できるため、土木建設工事以外の農業や林業など様々な業種での活用も可能です。担い手が少なくなっている産業にこそ取り入れていただければ、生産性向上の助けになるといえるでしょう。
   
製品の詳細や他の活用例など気になる方は、以下HDT320の製品ページをご覧ください。

HDT320 2周波 RTK-GNSS受信タブレット端末:製品詳細を見る

まとめ


     
建設・土木の工事現場や生産現場でのタブレット活用について、メリットや選び方のポイントをご紹介しました。タブレットPCとして使用する例はよく知られていますが、マシンガイダンスとして現場用タブレットが用いられていることは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。
  
マシンガイダンスとしての現場用タブレットが普及すれば、日本の建設現場を大きく変えていくきっかけになるはずです。また、今回紹介した『HDT320』は、中小企業等経営強化法(旧:生産性向上特別措置法)による税制優遇の対象製品となっています。
  
まずは現在の課題を把握し、現場用タブレットに何を求めるのかを精査していきましょう。是非この機会に、現場用タブレットの導入を検討してみてください。
  

BLOG: マシンガイダンス(MG)とマシンコントロール(MC)
の違いと導入メリット!

BLOG: 中小企業等経営強化法(旧:生産性向上特別措置法)
による税制優遇を解説!

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