活用事例
『VasMap』京都マラソンの大会運営に採用
ランナーと並走する白バイや先導車の位置管理システム
日本でも有数の市民マラソン・イベント『京都マラソン』にて、レース中にランナーと並走する白バイや先導車、資材撤去車の位置管理システムとして『VasMap』が採用されています。導入が開始された2015年大会の模様を、大会本部の様子とともにご紹介します。
- 建設業向け
目次
京都マラソンとVasMap
京都マラソンは、ランナー1万6千人が参加する、日本でも有数の市民マラソン・イベント。
大都市の市内を通行止めして行う市民マラソンでは、綿密な警備体制、交通規制管理が必要とされます。特に、スムースな交通規制解除を行うためには、レースの進行状況をリアルタイムで把握しなければなりません。
京都マラソンで採用されたVasMapは、GNSSを使用した車両位置管理システムです。販売開始から約3年、利用実績のべ台数5,000台以上の実績があり、一般的な用途としては、工事現場など過酷な環境でのダンプ車両の位置管理のために導入されている製品です。
レース中にランナーと並走する白バイや先導車、資材撤去車の位置管理システムとして、このVasMapが京都マラソン2015で初めて採用され、以降大会本部で毎年ご活用頂いています。
システム概要
レースはラン(42.195km)、車いす競技(6.1km)が同時開催され、それぞれのレースの先導の白バイ、指令車、ランナーの最後尾につく資材撤去確認車に合計6台のVasMapを設置し、車両位置を管理しました。
VasMapは、通常1分に1回の位置送信を行いますが、今回マラソンイベント向けに、5秒に一回位置測位・送信を行う特殊設定とし、地図上の車両位置も5秒頻度で更新する設定としました。
大会本部の様子
Webカメラシステムと、VasMapが液晶モニターに映し出されています。
スタート直後の様子
先導白バイには、VasMapが設置されています。指令車、資材撤去確認車も続いて発車しました。各車両には、VasMapの機材が設置されています。
ランナー通過後、資材撤去の様子
ランナーが去った後は、スタッフの方々が迅速に資材を撤去していきます。京都マラソンでは、多数のボランティアの方がスタッフとして活躍していました。
折り返し地点 交差点通行止めの様子
京都市役所のそば、丸太町の交差点の様子です。交差点を通行止めしています。
折り返し地点 先導白バイ、トップランナー
先導白バイ、トップランナーが通過していきました。
ゴール地点の様子
ランナーの皆さんお疲れ様でした! VasMapはトラブルもなく、無事最終ランナーのゴールまで大会運営のツールとして役割を果たしました。
大会中のVasMap画面
白バイ、指令車、資材撤去確認車の各位置が地図上にアイコンで表示されています。地図上の赤い線はコース、旗が立っている個所はチェックポイントになります。各車両がチェックポイントを通過した時間も自動で計測されます。
今回使用された製品
製品紹介
VasMap(バスマップ)は、タブレット端末を用いた車両の運行管理システムです。ダンプや業務車両のダッシュボードにタブレットを設置するだけで、位置情報をもとに「どの車両が、どこで、何をしているか」をリアルタイムに管理でき、ドライバーへは音声ガイダンスを用いて注意喚起を行います。