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続く自然災害へ万全の対策を!災害対策・防災に役立つアカサカテック製品をご紹介

島国である日本は、山地や丘陵が多い独特の地形であり、またアジアモンスーン気候地域に位置するといった理由から、自然災害が多く発生します。近年は、地震や台風、火山活動などによって引き起こされた災害が報道されるケースも増えつつあります。また首都圏直下型地震など、今後起こり得る大規模災害の可能性も報じられるなか、はたして災害対策・防災体制は万全でしょうか。

そこで本記事では、2021年度に発生した特徴的な自然災害を振り返り、災害対策や二次災害抑止に役立つアカサカテック製品をご紹介します。

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2021年度に発生した代表的な災害

毎年、日本は数多くの自然災害に見舞われています。ここでは、2021年度に発生した災害を、地震や台風被害、火山活動など3つのタイプ別に紹介します。
    

【 災害1:地震 】

まずは、2021年度に発生した地震の日時と震度、さらに被害状況について見ていきましょう。

■ 宮城県沖を震源とする地震(震度5強)
– 発生日時:5月1日10時27分
この震度5強の地震では人的被害が4名出ており、宮城県仙台市では水道管破損にともない漏水被害が発生しています。この地震で引き起こされる状況例は以下の通りです。
  
・物につかまりながらでないと、歩くのが難しい
・棚にある食器類や本など、落ちるものが多い
・未固定の家具が倒れることがある
・未補強のブロック塀が崩れることがある
   
■ 石川県能登地方を震源とする地震(震度5弱)
– 発生日時:9月16日18時42分
石川県珠洲市で最大震度5弱が観測されたこの地震では、幸いにも人的被害や施設被害の報告がありません。
    
■ 千葉県北西部を震源とする地震(震度5強)
– 発生日時:10月7日22時41分
この地震では、重軽傷を負った負傷者が合計49名出ており、千代田区の建物からは火災が発生しています。また、製油所の火災やエレベーターの閉じ込めが5件発生するなど、地震によって様々な被害がもたらされています。
  
■ 紀伊水道を震源とする地震(震度5弱)
– 発生日時:12月3日9時28分
この地震は和歌山県御坊市で最大震度5弱が観測され、軽傷者5名の人的被害が発生しています。御坊市役所や田辺市役所の窓ガラス破損が数十ヵ所に及んでいることからも、被害の規模がうかがえます。
  
参照:総務省消防庁
参照:国立研究開発法人防災科学研究所
参照:気象庁
 

【 災害2:台風などによる水害・土砂災害など 】

次に、台風などによる水害・土砂災害の日時と被害状況を見ていきましょう。
  
■ 静岡県熱海市周辺における土砂災害
– 発生日:7月3日
衛星画像をもとに作成したNDVI差分画像によれば、熱海市伊豆山地区では土石流の流下形状がはっきりと抽出されています。NDVI(正規化植生指標)とは、植物による光の反射の特徴を活用し、衛星データに基づいた計算式で植生状況を把握する代表的な指標です。3日当日の午前11時までの総雨量が389mmという記録的な大雨により、土砂災害が引き起こされました。12月23日時点で26名の方が亡くなっていることが確認され、甚大な被害をもたらしています。
  
■ 青森県下北半島における土砂災害
– 発生日:8月9~10日
NDVI差分画像によると、8月9~10日の豪雨によって小赤川や大赤川の流域に、斜面変動が数多く発生したとされています。風間浦村では8ヵ所で土砂災害が発生したほか、浸水被害は約60棟、避難者が約200人と大きな被害となりました。
   
■ 広島県広島市における土砂災害
– 発生日:8月11~15日
NDVI差分画像を用いた解析の結果、広島市西区と安佐南区に斜面変動があったことが複数抽出されています。一部地域では降り始めからの雨量が793ミリで、582戸に被害が及び、3名の方が亡くなっています。
  
参照:総務省消防庁
参照:国立研究開発法人防災科学研究所
参照:気象庁
  
   

【 災害3:火山活動による被害 】

続いて、火山活動による被害の日時や、被害状況を確認しましょう。
  
■ 桜島の火山活動による被害
– 発生日時:4月25日1時09分
桜島の南岳山頂火口の噴火によって火砕流が発生し、南西方向に約1.8km流下したと気象庁が発表しました。しかしその後の調査によって、火砕流ではなく噴煙の一部である見方が強いと、見解を変更しています。この噴火による人的被害や建物被害の報告はありませんでした。

■ 諏訪之瀬島の火山活動による被害
– 発生日時:6月23日0時04分
諏訪之瀬島の御岳火口で噴火が発生したため、0時15分には噴火警戒レベルを2から3へと引き上げました。噴火警戒レベルとは、5段階で表される指標のことで、レベル2は「火口周辺規制」、レベル3は「入山規制」となっています。

■ 阿蘇山の火山活動による被害
– 発生日時:10月20日11時43分
阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生したため、気象庁は噴火警戒レベルを2から3へ引き上げました。火口からおおよそ2㎞の範囲で、噴火による噴石や火砕流に警戒が必要としました。
幸い人的・建物被害はなく、11月18日11時に噴火警戒レベルが3から2へと引き下げられました。
 
参照:総務省消防庁
参照:国立研究開発法人防災科学研究所
参照:気象庁
  

災害対策・二次被害抑止に役立つアカサカテック製品をご紹介!


     
地震や豪雨など、自然災害はいつ発生するか分からないため、事前の災害対策や、二次被害を抑える工夫を行うことが不可欠です。ここからは、アカサカテックの災害対策・二次被害抑止に役立つ製品を紹介します。
  

EagleEye クラウド型変位計測システム


 
EagleEye本体写真"
   
EagleEye(イーグル・アイ)は、GNSSを活用した変位計測システムで、地滑りや土砂崩れ、液状化現象など地殻変動の長期的なモニタリングが可能です。2015(平成27)年5月に箱根大涌谷の火山活動が活発化し、警戒区域等の地形変化をモニタリングするために採用され、24時間365日、高精度な位置計測を実施しています。<記事参照>

また、ビルや高速道路、鉄道、橋梁など大型構造物の変位計測も可能なため、ニーズに合わせて幅広く活用できるでしょう。

EagleEye:製品詳細を見る


ClinoWeb クラウド型傾斜観測システム


 
ClinoWeb本体写真

ClinoWeb(クリノ・ウェブ)は、精密な傾斜計測が可能なシステムです。例えば、地震の影響で倒壊の恐れがある大型建造物の傾斜を中長期的に計測する場合、傾斜が設定値に達した際にメールやパトランプで危険を通知してくれます。

また、河川橋梁においても、氾濫して橋梁の土台(地盤)が水流で削られるケースもあるため、この『ClinoWeb』の傾斜測定が役立ちます。人手を必要としていた従来の傾斜計測から置き換えることで、省人化や安全性、計測精度の向上を支援してくれるでしょう。

ClinoWeb:製品詳細を見る


ミリ波レーダー水位波高計測システム


 
ミリ波レーダー水位波高計測システム

ミリ波レーダー水位波高計測システムは、水位と波高を非接触・遠隔で計測できます。水位は計測データが毎秒記録され、波高は有義波高値を10分ごとに算出して記録。嵐の中でも遠隔で安全に監視できます。

設定した値を超えると、アラート通知で危険を知らせてくれるため、大雨による洪水、河川の氾濫など、今後も起こり得る水害対策に有効です。

ミリ波レーダー水位波高計測システム:製品詳細を見る

まとめ

地震や水害、火山活動などによる自然災害は、いつでも起こり得る恐れがあります。人々の暮らしへの影響を最小限に留めるためにも、今回紹介した事例や製品を参考に対策を練りましょう。
 
AKTの製品は、クラウド型変位計測システム 『EagleEye』をはじめ、遠隔で安全に計測できるものばかりです。傾斜観測や水位波高など、ニーズに合わせた製品を選べる点も魅力です。気になった方は、ぜひ一度アカサカテックまでお問い合わせください。

各製品カタログをダウンロードする

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